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サラリーマン卒業の瞬間。22年間の答え合わせが終わった日のこと

正直に言う。

FIRE達成の瞬間は、花火が上がるような劇的なものやなかった。

でも、22年間の努力が一つに収束した、忘れられない瞬間やった。今日はその話をするわ。


目次

1億円を初めて超えた日のこと

資産が5000万円を超えてくると、日々の変動が笑えないレベルになってくる。

100万円の5%は5万円や。でも5000万円の5%は250万円やで。株価が1日で5%動くことなんてざらにある。中国株に至っては数か月で20〜30%下げることも珍しくなかった。

つまり、「今日は〇千万円マイナス」という現実と向き合わなあかん局面が何度もやってくる。

会社の先輩に「株で200万円損した」とかで株式投資を全否定する人がいたけど、俺はその10倍、20倍のマイナスを食らったことが1度や2度やない。それでも売らへんかった。売って退場したら、それまでやからな。

下がっても保有し続けられるメンタルの源泉は一つや。「この銘柄は必ず戻す」という確信やった。そのためには、絶対的に信じられる経営者が率いる会社の株しか持てへん。これは今でも俺の投資哲学の根っこにある。

そして2015年の春、世界的な株高の波に乗って、資産が一瞬だけ1億円を超えた。

株の数字が増えても、実際の生活は何も変わらへん。でもあの時の、なんとも言えない変な浮遊感は今でも覚えてる。「あ、ここまで来たんや」という、静かな実感やった。

……でも、すぐに下がった(笑)。


暗黒の下落、そしてコロナショック

その後も波乱は続いた。

2018年後半は高値から半値近くまで下落した。1.2億が半分近くになるということは、マイナスは数千万円規模や。サラリーマンの年収何年分やねんという話やけど、それでも売らへんかった。

そして2020年、コロナショック。

あの暴落は世界中の投資家を震え上がらせたけど、不思議なことに俺には**「すぐに戻る」という確信めいたもの**があった。恐れるどころか、節約を続けながら買い増しを繰り返した。

その判断は正しかった。コロナ後の上昇は、それまで見たことがないような規模やった。再び1億円を超え、そこから1億を下回ることはほとんどなくなった。


中国株からテスラへ。人生最大の決断

2023年、俺は一大決心をした。

10年以上保有し続けてきた中国株を全部売って、テスラに乗り換えるという決断や。

アリババ、テンセント、BYD——中国を代表する世界的企業に成長した銘柄たちやったけど、共産党による民間企業への介入、アリババ創業者ジャック・マーの拘束、国家情報法による情報開示義務……これらを目の当たりにして、「企業がどれだけ成長しても、市場がその価値を正当に評価できない可能性がある」と判断した。

テスラへの乗り換えは慎重にやった。1年半かけて毎日株価とビジネス動向をチェックし続けた。テスラは単なる自動車会社やない。完全自動運転のAI技術、人型ロボット、ソーラー電力——これらを束ねた会社として見れば、まだまだこれからやと確信していた。

下落トレンドの底を見極めて参入した結果、大きな含み損を抱えることなく保有できている。この判断は、今のところ正解やったと思っとる。


「やる気のない社員」を演じた22年目

そのころ、会社では早期退職パッケージの噂が飛び交い始めた。

製薬業界ではMRのリストラがトレンドになっていた時期や。俺は即決した。「もし退職金の上乗せがあるなら、迷わず乗る」と。

ただ、このパッケージには罠があった。

前回の早期退職では、やる気があって会社の言うことをきちんと聞く社員は対象外やった。逆に「リスト」に乗った社員が上乗せ退職金をもらって去っていった。それを間近で見ていた俺は、それ以降仕事の熱量を限界まで落とし、目立つ成果を出さないように「やる気のない社員」を演出した。

というか、演出ではなくマジでやる気を落とした(笑)。

そして無事、退職パッケージの対象になった。上乗せ退職金をゲットした瞬間、22年続けた会社員生活を卒業することが正式に決まった。


サラリーマン卒業の瞬間

退職が決まったその日、俺が感じたのは映画**「ショーシャンクの空に」**のラストシーンのような心境やった。

長い長いトンネルを抜けて、ようやく空の下に出てきたような。新しい人生が始まったような、言葉にならないすがすがしさ。

入社2年目に「この会社に一生いたくない」と思った日から、22年が経っていた。

あの日の決意は間違っていなかった。数字がそれを証明してくれた。

資産は2億円を超え、上乗せ退職金をすぐにテスラに投じた結果、今では3億円前後まで来ている。


FIREは「ゴール」やない、「スタート」やった

ここまで読んでくれた人に正直に言う。

FIRE達成の瞬間は、思っていたより静かやった。花火も上がらへんし、誰かに祝福されるわけでもない。ただ、静かに、確かに、新しい章が始まった感覚やった。

そして今わかることがある。FIREはゴールやなかった。

会社という檻から出て、初めて「自分はどう生きたいのか」を本気で考えられるようになった。それがFIREの本当の価値やと、今は思っとる。

次回以降は、FIRE後のリアルな生活についても包み隠さず書いていくで楽しみにしててや!

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