俺が退職する約2年前のことや。
会社設立以来、はじめての「早期退職パッケージ」が提示された。
それまでウチの会社は、日本でもグローバルでもまとまったリストラをやるような社風やなかったから、正直驚いた。
でも、その時ふと思ったんや。
「この割増退職金をもらってFIREするのが、最善のルートとちゃうか?」
製薬業界では早期退職は増えてたけど、まさか自分の会社でそのチャンスが来るとは計算に入れてへんかった。
一気に、FIREが現実味を帯びてきた。
2年前の募集では年齢制限で対象外やったけど、俺は確信した。
「これは1回きりやない。1年後か、遅くても2年後には必ずまたやるな」
それまで、FIREに対してどこか「ほんまにできるんかな」という不安があった。
でも、この確信が俺の働き方をさらに変えた。
当時の資産は1億円を少し超えたくらい。
あと1、2年で「Xデー」が来るなら、思考停止して薬の営業をしてる場合やない。
仕事は最小限にして、FIREの準備に全力を注がなあかん。
そうや、ここでみんなに知っておいてほしい裏話がある。
早期退職パッケージというのは、ただ単に平等に広く募集するだけやないんや。
表面上はそうでも、裏では「残したいヤツ」「辞めていいヤツ」「絶対辞めさせたいヤツ」がリスト化されてる。
管理職は、労基法に触れんようにコンサルからマニュアルをもらって研修まで受けてるんや。
いざ2回目の募集が来た時に後悔せんためには、「残したいヤツ」リストに入ったら絶対にあかん。
要するに、会社の評価が高い社員になったらこの勝負は負けなんや。
だから俺は、より「辞めていいヤツ」に最適化するよう頑張った。
日報や月報をわざとテキトウに入力して出したり、本社がらみのプロジェクトには極力参加専用にして存在感を消したりした。
もちろん、営業所のみんなに迷惑はかけたくない。
だから営業成績は真ん中前後。
上にも下にもいかんように気をつけた(笑)。
同時に、資産構築も強化した。 荒れていた中国株をすべて売却し、1年考え抜いた末、テスラ株への集中投資を決めた。
株の話、詳しくはこっちの記事にまとめてるからよかったら読んでみてや。

退職後の税金や社会保障も、この2年間で徹底的に調べ上げた。
万が一の再就職の可能性についても検討した。
準備は整った。あとは、その時を待つだけや。
第2話へつづく。


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