結論から言う。
指数で見れば、俺の中国株投資は大失敗やった。
でも、そこから学んだことは計り知れない。今日はその10年間のリアルな話をするわ。
なぜ中国株に投資したのか
リーマンショックで世界中の経済がズタズタになった直後、中国は**4兆元(当時のレートで約57兆円)**という巨額の景気刺激策を素早く打ち出した。
その影響で中国株式市場は他国よりも回復が早く、俺は当時こう考えた。
「中国は社会主義国でありながら適度な市場主義経済を取り入れている。リーマンショックのような世界的経済ショックが起きても、国家が素早く対策を打てる理想的な市場や。」
この判断のもと、2010年ごろから中国株に積極的に投資し始めた。アリババ、テンセント、BYD、シャオミ、吉利汽車——中国を代表する成長企業に順次投資していった。
現実は甘くなかった
しかし、そうシンプルには事は運ばへんかった。
中国株の代表的な指数であるハンセン中国企業指数(H株指数)は、2010年以降ほぼ横ばいから緩やかな下落基調が続いている。

一方、米国のS&P500はリーマンショック直後こそ中国より回復が出遅れたものの、そこからの上昇は凄まじく、現在は当時から10倍以上になっている。

指数だけで比べれば、俺が中国株を選んだのは明らかな失敗やった。最初から素直に米国株に投資していれば、もっと早くFIREを達成できていたと思う。これは正直な反省や。
それでも個別株では別の話やった
ただ、個別株になると話は少し変わってくる。
指数として全く伸びなかった中国株の中にも、確かに成長した銘柄は存在した。俺が投資した銘柄の中にも、派手ではないけど着実に成長して、2023年の売却時には株価がそこそこ伸びたものもあった。
逆に指数で10倍になった米国株の中にも、長期低迷して株価が全く伸びなかった株はある。
**指数に投資しようが個別株に投資しようが、成長していく投資先を選べれば資産は増えていく。**これが10年間で俺が学んだ本質や。
ジェットコースターのような10年間
もちろん、中国株個別銘柄のボラティリティは激しかった。
投資した企業の中には、空売りファンドから粉飾決算の疑惑をかけられて、結局決算を発表できずに上場廃止になった銘柄もあった。数百万円が消えた。
業績はちゃんと伸びているのに株価は全く評価されず、ずーっと横ばいの会社もあった。
2010年代の中国株は試練の連続で、俺の10年間もほとんどが横ばい、時に暴落、たまに爆上げというジェットコースターのような日々やった。
でもこの経験が、俺のメンタルを鍛えてくれた。投資先の企業のビジネスが順調でさえあれば、ちょっとやそっとの暴落では動じなくなった。
撤退を決めた理由
めげずに投資を続けてきた俺が、2023年についに中国株からの完全撤退を決めた。
理由は中国株撤退に触れた「サラリーマン卒業の瞬間。22年間の答え合わせが終わった日のこと」でも触れたが、改めて説明する。

中国の民間企業は、自由にビジネスを展開できないことが次々と明るみになってきた。アリババ創業者ジャック・マーへの事実上の拘束、民間企業に政府への情報提供を義務付ける法律の制定——これらを目の当たりにして、俺はこう判断した。
「中国企業がどれだけ素晴らしいビジネスをしても、世界から正当な株価評価をされない可能性がある。」
どれだけ優れた企業でも、政府の意向一つで企業価値が毀損されるリスクがある市場に、これ以上資金を置いておく理由がない。
10年以上保有し続けた中国株を全売却して、次の投資先へと資金を移す決断をした。
まとめ:失敗も含めて「投資の経験値」になる
中国株への10年間は、指数で見れば失敗やった。
でも、この経験なしに今の俺はない。暴落に動じないメンタル、成長株を見極める目、そして「市場環境が変わったら迷わず撤退する」という判断力——すべて中国株の10年間で鍛えられた。
投資に無駄な経験はない。失敗も成功も、全部次の投資判断の糧になる。
それが10年間の俺の結論や。

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