FIRE直後の落とし穴。市役所で突きつけられた「国民健康保険料」の衝撃

2025年4月某日。

退職後、俺は意を決して市役所へ向かった。

目的は、健康保険の切り替えと年金の手続き。

サラリーマン時代、これらは全部**「会社が勝手にやってくれる」**ことやった。

給与明細をチラッと見て、「あぁ、また引かれとるな」と毒づくだけで済んでいた。

でもな、組織を離れた瞬間、その「防弾チョッキ」は消えてなくなる。

市役所の窓口で渡された書類を見て、俺の指が止まった。

「国民健康保険料、月10万?これ、間違いじゃないですか?」

窓口の職員さんは、淡々と、でも容赦なく数字を突きつけてくる。

元MR(製薬会社の営業担当者)として、年収1,400万を稼いでいた代償が、ここで回ってきた。

前年度の所得に基づいた「全額自己負担」の威力。

それは、FIREして浮かれていた俺の頭を、冷や水でぶっ叩くのに十分な金額やった。

会社が半分出してくれていた「労使折半」という仕組みが、いかに最強の福利厚生だったか。

失って初めて、その有り難みが骨の髄まで染みた。

「あぁ、これが『社会的無職』になるということか」

3億円の資産があっても、毎月出ていく「確定した支出」の数字は、心理的にズシリと重い。

とりあえず、社会保険の任意継続(申請すれば最長2年間は社会保険を継続できる)をすることにした。

もし、あんたが今「会社を辞めたい」とだけ思っているなら。

一度、自分の住んでいる自治体のシミュレーターで、退職後の健康保険料を計算してみてほしい。

自由の代償は、案外、生々しい数字でやってくる。

でもな。

この高い授業料を払ってでも、俺は**「自分の時間を自分の意思で切り売りしない」**道を選んだことに、1ミリの後悔もない。

このヒリヒリした感覚こそが、俺が求めていた「自分の人生を生きている」実感なんやから。

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この記事を書いた人

就職氷河期世代の元サラリーマン。22年間製薬会社でMRとして勤務後、45歳でFIRE達成。4人家族を養いながらコツコツと資産を積み上げた道のりを、きれいごとなしで発信していく。

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